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イボ

2023年01月05日

イボとは

イボとは、皮膚から盛り上がっている小さなできもののことです。イボにはいくつか種類があり、最も一般的なものは、ウイルスが感染してできるイボです。これをウイルス性疣贅と呼びます。またもう1つ多いのが、紫外線や加齢が原因でできるイボです。そしてウイルス性のイボ(ウイルス性疣贅)もまた、いくつかの種類に分かれています。一般的なものだと、尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)、青年性扁平疣贅(せいねんせいへんぺいゆうぜい)、尖圭コンジローマ、伝染性軟属腫(水イボ)などがあります。

症状

盛り上がりのあるしこりが、足裏、足指、手のひら、手指などにできます。多くの場合、近い場所にいくつか同時に発生します。最初は足にイボができて、そのイボを触ることで手指や手のひらに症状が拡がってしまうこともよくあります。薬局で買えるような市販薬を使うと、かえって症状が悪化してしまい、イボが大きくなってしまったり、別の部位に多発してしまったりすることがあります。イボができた時は広がる前に早めに皮膚科を受診しましょう。

原因

イボの原因は、おもにウイルスの感染です。皮膚にできた小さなキズからウィルスが入り込み、数か月の時間をかけてイボができます。キズができやすい手足や、アトピー性皮膚炎のお子さまがひっかいてしまいやすいヒジやワキの下にもできやすいです。子どもに多くみられ、キズがつきやすい手足や、アトピー性皮膚炎の子どもの場合では、引っ掻くことが多いひじやわきの下などにもよくできます。またイボには、みずイボ(伝染性軟属腫:でんせんせいなんぞくしゅ)」という種類もありますが、原因となるウイルスや症状も異なるまったく別の病気になりますので、原因も異なります。

日常の注意点

イボを触った手でほかの場所を触ると、イボが他の場所にもできてしまいます。皮膚が荒れていたり、キズがあったりするとなおさらできやすいです。むやみに触ったり、自己判断での治療はしないようにしましょう。イボが広がったり、悪化したりする前に早めに皮膚科を受診しましょう。