多汗症
2023年01月05日
多汗症とは
汗の分泌量が異常に多いことです。全身の汗が多い方もおられますが、ほとんどはワキや手のひら、足の裏に限局した局所性多汗症です。
症状
安静時でも自然蒸発量を超えた発汗を生じていますが、特に緊張や運動で発汗量が増加し日常生活に支障を来します。
原因
エクリン腺と呼ばれる汗の腺からの発汗が亢進しています。甲状腺機能亢進や糖尿病、薬剤、肥満など原因がはっきりしているものもありますが、多くは特に原因のない特発性です。
日常の注意点
軽症ならば制汗剤や抗不安薬を使用することでコントロールできることもあります。腋窩多汗症に関しては一定レベル以上ならば有効な外用剤が発売開始となりました。また、ボツリヌストキシンの注射も半年程度ならば有効です。難治例では手術による交感神経遮断が行われる事もありますが、代償性発汗が強くなるため治療を受けるかどうかは慎重に考えた方が良いでしょう。