医療脱毛と毛周期の関係性について
医療脱毛と毛周期の関係性について
皆様こんにちは。滋賀県大津市にある「ぜぜ駅前ひふ科・形成外科クリニック」院長の藤村大樹です。
当院では日々多くの患者さんから医療脱毛のご相談をお受けいたしますが、その中で「早く脱毛を終わらせたいから、毎月通えませんか?」というご質問をよくいただきます。
お気持ちは大変よくわかりますが、結論から申し上げますと、間隔を詰めて毎月レーザーを照射しても脱毛効果が高まることはありません。
医療脱毛で確実に毛を減らしていくためには、毛が生え変わるサイクルである「毛周期」に合わせてレーザーを照射することが最も重要です。
本ページでは、形成外科専門医の視点から、毛周期のメカニズムと部位別の適切な通院間隔について、どこよりも詳しく解説いたします。これから医療脱毛を始めようとお考えの滋賀・大津エリアの皆様は、ぜひ参考にしてください。
毛周期とは、体毛が生えてから抜け落ち、また新しい毛が生えてくるまでのサイクルのことです。
私たちの体に生えている毛は、すべてが同じペースで成長しているわけではなく、1本1本が独立したサイクルを持っています。
毛周期は大きく分けて「成長期」「退行期」「休止期」の3つの段階を繰り返しています。
毛母細胞が活発に分裂し、毛が太く長く成長している時期です。この時期の毛は、毛根の奥深くにある「毛乳頭」としっかり繋がっており、メラニン色素(黒い色素)も最も濃く存在しています。
医療脱毛のレーザーはメラニン色素に反応して熱を発生させ、その熱で発毛組織(毛乳頭やバルジ領域)を破壊するため、この「成長期」の毛にしか高い脱毛効果を発揮しません。
毛の成長が止まり、毛根が毛乳頭から離れて徐々に抜け落ちる準備を始める時期です。
毛乳頭から離れてしまっているため、レーザーを照射しても発毛組織に十分な熱が伝わらず、脱毛効果はほとんど得られません。
毛が完全に抜け落ち、皮膚の下で次の毛を生やすための準備をしているお休みの時期です。
毛穴の中に毛が存在しない、あるいはメラニン色素が極端に少ない状態のため、この時期にレーザーを照射しても全く効果がありません。
よく「1回の照射でツルツルになりますか?」と聞かれますが、1回の施術で脱毛できるのは全体のわずか10%から20%程度です。
なぜなら、今お肌の表面に見えている毛は氷山の一角であり、全体の約20%に過ぎないからです。残りの約80%は退行期や休止期にあり、皮膚の下で眠っています。
つまり、1回目の照射で成長期の毛(全体の約20%)を破壊した後、休止期だった毛が再び「成長期」に入って生え揃うのを待ってから2回目の照射を行う必要があります。
これを繰り返すことで、全体の毛を段階的に減らしていくため、医療脱毛には一定の期間と複数回の施術が不可欠なのです。
毛周期は体の部位によって大きく異なります。そのため、全身を一律の間隔で照射するよりも、部位ごとの毛周期を理解しておくことが、効率よく脱毛を進めるコツです。
当院で推奨している部位別の目安は以下の通りです。
顔の産毛は、他の部位に比べて毛周期のサイクルが早いのが特徴です。
成長期の期間が短く、休止期も短いため、約1ヶ月から1ヶ月半の間隔で照射を進めるのが理想的です。ただし産毛はメラニン色素が薄いため、効果を実感するまでにやや回数が必要になる傾向があります。
ワキや腕、脚の毛は、顔に比べると毛周期のサイクルが長くなります。しっかりと成長期の毛が生え揃うのを待つため、2ヶ月から3ヶ月ほど間隔を空けて照射を行うのが最も効率的です。
とくにワキは毛が太くメラニン色素が濃いため、レーザーがよく反応し、比較的早い段階で効果を実感しやすい部位です。
VIO(デリケートゾーン)は体の中でも特に毛周期が長く、休止期が長い毛が多い部位です。そのため、焦らず2ヶ月から3ヶ月しっかりと間隔を空け、成長期の毛が生え揃ったタイミングで照射することが重要です。
毛根が深くしぶとい毛が多いため、根気よく通っていただく必要があります。
当院ではメンズ脱毛にも力を入れております。男性のヒゲは体毛の中でも特殊で、非常に密集しており、毛根が深く、さらに毛周期のサイクルが早いという特徴があります。
そのため、ヒゲ脱毛の場合は1ヶ月から1ヶ月半という短い間隔で照射を重ねるのが一般的です。毎日の髭剃りによる肌荒れに悩む男性にとって、医療脱毛は皮膚科学的にも非常におすすめできる治療です。
「早く終わらせたいから」と、前回の照射から数週間しか経っていないのに照射をしても、休止期だった毛がまだ成長期に入っていないため、レーザーを当てても反応する毛がほとんどありません。
肌に余計な負担(レーザーの熱によるダメージ)を与えるだけで、時間と費用の無駄になってしまいます。
逆に、仕事やプライベートが忙しく、前回の照射から半年以上空いてしまった場合はどうでしょうか。結論から言いますと、間隔が空きすぎる分には脱毛効果がリセットされることはありません。
一度破壊された発毛組織が復活することはないため、それまでの施術が無駄になることはありませんのでご安心ください。ただし、脱毛完了までのトータル期間は長くなってしまいます。
脱毛は単なる美容行為ではなく、医療行為です。強力なレーザーを使用するため、やけどや硬毛化、毛嚢炎(ニキビのような湿疹)といった肌トラブルのリスクがゼロではありません。
ぜぜ駅前ひふ科・形成外科クリニックでは、形成外科専門医の知見をもとに、患者さんお一人おひとりの肌質、毛質、そして毛周期を見極め、最も安全かつ効果的な出力で照射を行います。
万が一肌トラブルが起きた際も、皮膚科・形成外科として即座に医学的な処置とお薬の処方が可能です。
エステ脱毛で効果を感じられなかった方、過去に他院の脱毛で肌トラブルを経験された方も、ぜひ一度当院へご相談ください。滋賀県大津市、ぜぜ駅前から、皆様の健やかで美しい肌作りをサポートいたします。
蓄熱式と呼ばれる脱毛器の中には「毛周期に関係なく通える」と謳うエステサロン等もありますが、医療脱毛の観点からは、やはりメラニン色素が存在し、発毛の司令塔であるバルジ領域や毛乳頭が機能している「成長期」に照射するのが最も効率的で確実です。
当院では医学的根拠に基づき、適切な間隔でのご来院を推奨しております。
絶対に毛抜きは使用しないでください。毛抜きで毛を根元から引き抜いてしまうと、レーザーが反応する黒い色素(メラニン)が毛穴から無くなってしまいます。
そうなると、せっかくレーザーを照射しても発毛組織に熱が伝わらず、脱毛効果が全く得られなくなります。自己処理は必ず電気シェーバーで行ってください。
妊娠中はホルモンバランスが大きく変化するため、一時的に毛が濃くなったり、毛周期が乱れたりすることがあります。
また、お肌も敏感になり痛みを強く感じやすいため、当院では妊娠中の医療脱毛はお休みいただいております。
間隔が長く空いてしまっても、これまでの脱毛効果が無駄になることはありませんので、出産後に落ち着いてから再開していただけます。
毛にはそれぞれ「体を守る」などの役割があり、その部位の役割に応じて遺伝的に毛周期がプログラムされているためです。
例えば頭髪は何年もかけて長く伸びますが、眉毛やまつ毛はある程度の長さで成長が止まります。これと同様に、顔の産毛とVIOの太い毛では、成長期や休止期の長さに明確な違いがあります。
医療レーザー脱毛は黒い色素(メラニン)に反応する仕組みのため、メラニン色素を持たない白髪にはレーザーが反応せず、脱毛効果を得ることができません。
将来の介護などに備えてVIO脱毛(介護脱毛)をご検討中の方は、毛が黒いうちに早めに医療脱毛を開始されることを強くお勧めいたします。
皮膚の表面に出ている毛の長さを測定して見分けるなどの方法は専門的な環境下では可能ですが、ご自身で肉眼で正確に見分けることは非常に困難です。
だからこそ、私たちがご案内する「毛周期に合わせた適切な通院間隔(おおむね2ヶ月から3ヶ月)」をお守りいただくことが、成長期の毛にしっかりアプローチする最も確実な方法となります。
毛質や部位によって個人差はありますが、一般的に医療脱毛の場合、5回程度の照射で毛が細くなり自己処理がかなり楽になります。
ツルツルに近い状態(自己処理がほとんど不要な状態)を目指す場合は、おおよそ8回から10回以上の照射が目安となります。
毛周期という人体のメカニズム自体は変わりません。しかし、エステ脱毛(光脱毛)は出力が弱いため発毛組織を「破壊」することはできず、一時的な減毛・抑毛にとどまります。
一方、医療脱毛は医療機関のみで使用が許可された高出力のレーザーで発毛組織を確実に破壊できるため、少ない回数と短い期間で効果を実感いただけます。
はい、日焼け直後の黒くなったお肌や、赤く炎症を起こしているお肌には照射できない場合があります。
レーザーが毛のメラニンだけでなく、日焼けした皮膚のメラニンにも過剰に反応してしまい、やけどのリスクが高まるためです。
日焼けが落ち着くまで数ヶ月お待ちいただくこともございますので、脱毛期間中は徹底した紫外線対策をお願いいたします。
はい、問題ありません。脱毛が進んでくると、生えてくる毛の量が減り、次に生え揃うまでの期間が徐々に長くなっていきます。
そのため、最初は2ヶ月間隔で通っていた方も、後半は3ヶ月や4ヶ月間隔へと調整していくのが自然な流れです。ご来院時に肌や毛の状態を確認しながら、最適な次回のタイミングをご提案いたします。
本ページの内容は、ぜぜ駅前ひふ科・形成外科クリニック 院長 藤村大樹医師が監修しています。
日本形成外科学会専門医
日本創傷外科学会専門医
日本熱傷学会専門医
日本形成外科学会小児形成外科分野指導医
医学博士(甲)
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