形成外科で診療する主な疾患

各種きずあとのご相談

形成外科イメージ

人間の皮膚についたきずあとは一定の深さを超えると基本的に消えることはありません。多くのきずあとは時間とともに薄く、柔らかくなりますのでいつの間にか気にならなくなってくるものですが、時には引きつれて関節が動きにくくなったり、その時のエピソードとともに深い心の傷となることもあります。
きずあとを完全に消し去る方法はありませんが、ひきつれを解消したり、目立たなくさせる方法はあります。長年の形成外科医の経験を活かし、最適な対応を提案させていただきます。

やけど

やけど(熱傷)は体表面を最も損傷させる外傷の一つです。対応を間違えると長年にわたる苦痛の原因となりかねません。初期対応が極めて重要ですので速やかな受診をお願いします。
特に近年増えているのが高齢の方の低温熱傷です。ストーブやこたつ、電気毛布などそれほど温度が高いと思われていない熱源に長時間さらされることで負ってしまう深いやけどです。一方で頻度の高いお湯によるやけどは、すぐさま大量の流水で冷やすことで浅いやけどで留められることも多いのでまずは落ち着いて対処することが重要です。

ほくろ除去

ほくろは、正式には色素性母斑と言い、皮膚の中に色素細胞が集まったものです。これ自体は放置しておいても大丈夫ですが、皮膚悪性腫瘍との鑑別が大切となります。また、たかがほくろとはいえ、部位や大きさによってはチャームポイントにもなれば大きなコンプレックスにもなり得るなかなか奥の深い存在です。
当院ではほくろの治療法としてレーザー焼却と外科的切除を提案させていただいてます。主に大きさによってこれら治療法を使い分けておりますが、いずれにしても安易な切除はかえって目立つ傷を残すことになるので注意が必要です。

後天性眼瞼下垂症

年齢とともに上まぶたが開きにくくなってくることです。常に額に力を入れてまぶたを開いているので肩こりの原因になることもあります。皮膚のたるみによるものとまぶたを引っ張り上げる腱膜の緩みによるもの(もしくはその両方)があります。一般的には額に力を入れずにどの程度までまぶたを上げられるかで診断します。
程度によっては必ずしも健康保険の適応にはなりませんのでご了承願います。